NPOさぽーと802
NPO支援講座「NPO法人向け 定款変更手続き 徹底解説セミナー」活動報告
日時:2018年4月8日(日)13:00〜14:30(1回目)、15:00〜16:30(2回目)
講師:関口宏聡さん(認定NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会代表理事)
会場:NPOさぽーと802
10月1日に改正NPO法が全面施行となり、貸借対照表の公告が義務化されます。このため多くのNPO法人では定款の公告方法を見直す必要が出てきます。その具体的な対応策を、コンパクトにわかりやすく解説して頂きました。
講師の関口さんは専門家として今回の法改正に関わり、ご自身も認定NPO法人の代表理事という立場。運営に日々努力しているNPO法人の感覚に寄り添いながら、さらなる一歩を後押しします。改正NPO法は団体の負担軽減や透明性の向上を目指すもの。この機会に活動全体を見直し、より活動しやすい定款にアップデートする提案がありました。
講座の前半はタスクの整理。まずは定款の公告方法を確認します。「官報」と定めたままでは、貸借対照表の公告に多くのコストがかかってしまいます。貸借対照表の公告方法は「電子公告」か「主たる事務所の掲示場」が実質的な選択であり、「電子公告」には団体のホームページや、内閣府のNPO法人ポータルサイトの利用が含まれる、といったお話がありました。定款の変更は総会での議決が必要です。手続きにかかる時間を想定したスケジュールの把握が重要だと感じました。
後半には定款を変更する際のポイントを挙げていただきました。今回の改正に合わせて公告方法だけを変更するなら「届出」、ほかにも変更すると「認証申請」の手続きになります。活動の実態や社会情勢を踏まえ、定款をどのように修正・変更するのか、具体的なアドバイスがありました。
短い時間でしたが参加者からの質問も多く、問題点の共有もできたと感じます。これを機にもう一度定款を確認していただければと思います。
[ 文 / 篠 牧子 ]