NPO法人八王子チャイルドライン
八王子市市民活動支援センター
子どもの話を電話を通して聴く。1986年にイギリスで始まったチャイルドラインは、現在日本では、全国各地の約70の団体によって運営されています。
2002年から八王子で活動しているコッコロさんは、週2回夕方から夜の時間帯に電話を開設。聴くことで子どもの気持ちに寄り添い、自ら考え行動出来るよう背中を押します。
近年、子どもを取り巻く環境が大きく変化しており、ネットトラブルやLGBT、発達障害といった悩みを聴くことも増えているそうです。
受けた電話についてはあとから検討し、電話の「受け手」同士で問題をシェアしています。多様な悩みに対応できるよう受け手のスキルアップを図りながら、全国の組織と連絡を取り合い、社会への情報発信や、地域との連携といった取り組みを進めています。
会員の皆さんのお話からは、積極的に課題ややりがいを見出して活動を続けている様子が伝わってきました。自分の育児に役立つと考えて活動に参加した人もいらっしゃいました。同じ目線で一緒に考えるようになり、コミュニケーションに良い変化があったそうです。
講座の中盤では受講者が2人組になり、相手の話を3分聴くというワークショップがありました。なるべく相手の話を遮らずに聴くというのは新鮮な体験で「最近3分間も我が子の話を集中して聴いたかな」という受講者の声もありました。
講座の終了間際まで参加者による熱心な質疑応答が続き、活動への関心の高さが伺えました。子どもにとって生きにくい今だからこそ、必要とされる活動ではないかと感じました。
篠 牧子